笑泣忘

ひきつけられた
貴方がいるような気がしたから
一度離してしまった手を
取り戻す無謀さにあきれつつ
サダメに決められたココロで
ここにひきつけられた

少しは生きている
牡丹雪
手のひらで
貴方の温かさで
少しずつ
殺していくから

貴方の隣が見えなくなった
大嫌いと言われた気がした
それでもいいと思ったのは
破棄になった自分を夢見たから

いなくなって安心した
嫌われて嬉しかった
そう思えてしまったのは
無邪気な自分を忘れたいから

リンネ

遠く遠く
果てしない物語
もう忘れないように
ココロに一生消えない傷を
付けて欲しいが為だけに

いつか波が来たら
この足跡は消えるだろう
アトカタもなく
ここにいたときすらあやふやになるくらい
キレイに　残忍に

記憶にぽっかりと空いた穴
埋めるものがないから
そこに吹き付ける風が痛い

揺れたものは
ドコにいったのだろう
揺るがないものは
いつからココロに宿っていたのだろう
どちらも捨てたくない記憶で
それでいて捨てたくて仕方がない記憶でもあって

あやふやに
もう思い出さないと
ココロに誓った日から
何かが宿るその芽を
はずせなかった後悔

これからも言うのだろうか
感謝と謝罪の言葉
生きているから
一度廻った螺旋は止まることを知らず
規律に動き続ける

なくしてしまったもの
教えてとは言わないけど
せめて欠片を残して行ってくれよ…と

はまるパズルは
一枚も持っていない
完成とはほど遠く
器さえなくしてしまうことが多い
忘れない前に刻ませて
時の流れに抵抗したこの　身体に

ありえなかった頃に戻るために

君は笑っていた
永遠に続く牢獄の道
ただ幻想だけ見て
君はずっと笑っている
叶うことのない夢に
抱くことすら許されない未来に
取り憑かれた悪に全てを見透かされたよう
それでも見失わないように
この手を握りしめて
ずっとずっと笑っている

なくしたものすら知らずに
何を求めていたのか分からずに
今は進んでいく
止められない想いはいくつもあるのに
消したい想いが見つからない
寒空に綴りを移して
欠けた月
すり抜けていった言葉は
一つの糸となって
また繋がろうと足掻いている

君は笑っていた
いつからだろう
それがなんだか不思議で
ずっとずっと見ていた

君は笑っていた
何があっても
涙一つ見せずに
すぐにでも壊れそうに

儚いのならもう見なくていいのに
苦しいのならいっそのことやめればいいのに
何度もそう思って
けどそれを表してくれる言葉がないことが
見つからないものを探すことが
歯がゆくて
会いたいだけが今の答え
会いに来い
その言葉だけしか信じない
じゃないといつのまにかすり抜けてしまいそうで

君は笑っていた
永遠に続く牢獄の道
ただ幻想だけ見て
君はずっと笑っている
叶うことのない夢に
抱くことすら許されない未来に
取り憑かれた悪に全てを見透かされたよう
それでも見失わないように
この手を握りしめて
ずっとずっと笑っている

君は笑っていた
いつからだろう
それがなんだか不思議で
ずっとずっと見ていた

君は笑っていた
何があっても
涙一つ見せずに
すぐにでも壊れそうに

想いの絆、頼りたくて縋りたくて

繋がる想い信じた願い
すべてが夢だったら
どれだけ救われたのだろうか
何も知らないほうがいいときも
すべてを知ってしまった後も
夢であってほしいと願ってしまう

死んで報いをうけることができるのなら
人は初めからここにはいない
止まることの出来ない螺旋の運命
このままいったら
終わってしまうのを止められなくなってしまう

止めて破いて切り裂いて
立ち直れないくらいにめちゃめちゃにして
僕の愛は君が居なくなった時においてきたよ

笑うことも泣くことも全部自分の弱さのせい
亡くした感情
自分で選んでいく、道

頼りたくて
縋りたくて

終わらせるために

哀しいストーリーは僕が終わらせる
一度足りだって僕は忘れたことない
殺戮的な世界に佇んでいる
この脳裏に焼きついたあの日の記憶

分からないなら
それでもいいと思っていたけど
本当に分からないのは僕で
君はすべてを知っていても
僕を止めてくれなかったんだね

廻って廻って
掟の螺旋
目的地は見えなくていい
スタート地点
もう何処だかすら分からない

螺旋階段ストーリー
上って上って
また上って
最後にたどり着いた場所は…

すべてを僕が終わらせる